とびきり面白い心理学ネタだけを集めた本 by「世界最先端の研究が教えるすごい心理学」

2020年4月16日

こんにちは、ごんごんです。
本日は「最先端の研究が教えるすごい心理学」という本を紹介します。

本の帯には、「心理学の本に出てくる話は乗っていません。とびっきり面白いネタだけを選りすぐりました。」と書いてあるように、他ではあまり見たことがない心理学の最先端の研究を88例紹介しています。

堅苦しくなく、どのページから読んでも具体例とともに「なるほど」と納得する本でした。
88例のうち、特に自分の中で面白かった例を紹介しますね。

高いビールと安いビールはどっちが美味しい?

自分が払ったお金次第で、同じ料理やお酒でも「美味しさ」は変わってくると言います。

米カリフォルニア大学の実験では、ビールの愛飲者60人に3種類のビールを8週間飲んでもらう実験を行いました。
ビールの中身は同じで、ラベルにはビールの価格が表示されています。

ビール好きなら同じ中身ということに気づくかと思いきや、価格が高いものが美味しいと評価されました。
この実験でわかるのは、価格や払うものの値段で美味しさの感じ方が変わるということです。

勉強でも、高い参考書と安い参考書だと高い方がしっかりしている気がするのと同じですね。

得意なことは人に見せるとスピードアップ

得意なことをする際には、人に見てもらうことでスピードが速くなるそうです。

米ミシガン大の実験では、本人にとって慣れている(得意)ことと、慣れていない(不得意)ことを人前でやってもらい、完了するまでの時間を測りました。
結果は、得意なことは人に見られているときの方が速くなり、逆に不得意なことは人に見られていない時の方が速くなりました。

不慣れなことは、人に見られると余計に緊張してしまってうまくできないものですね。
得意なことは人の前で、不得意なことはこっそりとやるといいみたいです。

待ち時間がわかれば我慢ができる

私たちは何もせずに黙って待ち続けるのはいやですが、待ち時間がわかれば少しぐらいの我慢ができるようです。

イスラエルの心理学者が、自身の大学の研究室にかかってくる電話に対して、相手が108秒間待てるかどうかを確かめるために、次のような実験を行いました。
108秒間の電話の待ち時間の最中に、留守電機能を用いて3種類のメッセージを入れました。

①音楽を流す
②混み合っているのでしばらくお待ち下さいというアナウンスを入れる
③現在あなたは3番目です、2番目ですというアナウンスを入れる

①の音楽を流す、②のしばらくお待ち下さいというアナウンスでは、両方とも7割弱の人が108秒間待てずに電話を切ってしまいました。
一方、③の待っている順番をアナウンスする方式では、途中で電話をきられる割合が35.9%にまで減少したそうです。

この実験からわかることは、待つのは嫌でも待ち時間の目安がわかれば人は辛抱できるということです。
本書ではディズニーランドの待ち時間表示の例を出していましたが、確かに銀行などの窓口も番号がだいたい分かるようになっていますね。

モーツァルトを聴けば頭はよくなる?

一時期、「モーツァルト効果」という名前で、モーツァルトを聞くことで頭がよくなるという説が流行したことがあります。
本書によるとその後の研究で、あまり効果がないと分析されているそうです。

米ハーバード大の研究では、モーツァルト効果について調べられた論文をすべて分析してみました。
結果は、総合的に判断すると、ほとんど影響がないという見解を述べています。

ただし、歌詞がわかる音楽を聞きながらの勉強は認知機能に影響があるので、そういった音楽よりは幾分いいのではないかと思います。
詳しくは下の記事が参考になると思います。

確実に痩せられる方法

確実に今より痩せる方法として、今使っているものより小さい茶碗やコップを使うのが有効なようです。

米ペンシルバニア大学は、粒入りチョコレートを入れたお皿を被験者の前において、好きなだけ食べてもらう実験を行いました。
被験者は2つに分けられ、普通の大きさのスプーンと、その4倍の大きさのスプーンを渡しました。

結果は、どちらも好きな量だけ粒チョコレートを食べてもいいという条件でしたが、大きなスプーンのグループは2倍もチョコレートを食べたそうです。

小さな食器や、スプーン、コップや、小分けにされたお菓子を選ぶことで食べる量が減ると結論付けられています。

チーム内の手抜きを防ぐ方法

チームの誰かがサボってしまうのを防ぐためには、個人の成果が明確にわかるような仕組みを作る必要があります。

米パーデュ大学の実験では、大学の水泳チームのメンバーに個人100mと、400mリレーをそれぞれ全力で泳いでもらいました。
リレーの前には「個人のタイムを全体にも伝えます」という場合と言わない場合に分けました。

結果として、「個人のタイムを全体に伝える」といった場合は、個人100mよりもリレーのタイムのほうがタイムが早くなり、言わなかった場合は個人100mのタイムが早くなったそうです。

チームで何かをするときは自分が少しくらいサボっても大丈夫だろうと思いがちですが、自分の成績を周りにも明確にわかるようにする仕組みを作ることでいい結果が残せそうです。

勉強時間を記録するスタディプラスも同じ効果がありそうですね。

おわりに

簡単な事例を数個紹介しましたが、興味深いものが多かったのではないでしょうか。
本書には、ここに取り上げていない面白い例が多数紹介されていますので確認してみてくださいね。