なぜ復習が嫌いな人が多いのか?エビングハウスの忘却曲線と節約率を詳しく説明する

こんにちは、ごんごんです。

みなさん、復習は好きですか?

勉強の基本になるのは復習や反復、継続性だと言うとほとんどの方が「その通り」と答えるでしょう。
しかし、私の経験では復習するのが嫌いという方が多いような気がします。

今回は復習の重要性を再確認して、復習への取り組み方について執筆していきます。

なぜ復習をしなければいけないのか?

まず、なぜ復習をしなければならないのかを簡単に説明すると、「人間は忘れてしまう生き物なので、復習しないと記憶に定着しないから」です。
人間の記憶のメカニズムについて以下で少し触れていきます。

エビングハウスの忘却曲線

ドイツの心理学者であるエビングハウスは、記憶に関する実験で反復による学習効果を明らかにしました。
彼の行った実験は、アルファベットをランダムに並べた文字列を記憶し、時間の経過でどれだけ記憶が残っているかというものです。

下記の忘却曲線と言われる、時間の経過とともに右下がりになる曲線をどこかで見たことがある人も多いと思います。

エビングハウスの忘却曲線(Forgetting curve)
エビングハウスの忘却曲線
Hermann Ebbinghaus, "Memory: A Contribution to Experimental Psychology", 1885

忘却曲線の意味:節約率という復習のコスパを測る指標を表現

ここまでは見たり、聞いたことがある人も多いと思います。
調べてみて私がはじめて知ったのは以下の事実です。

実はエビングハウスが実験で示したのは、どれくらいの時間経過後に復習をすれば、初回の勉強よりも時間の節約ができるかです。
この指標を「節約率」と表現していますが、まさに復習のコスパの良さを表す指標だと思いませんか。

節約率は、下記のように定義されています。

節約率 = 初回の学習よりも短縮できた時間・回数 / 初回の学習で用した時間・回数

式だと少しわかりにくいので、図で説明します。

エビングハウスの節約率イメージ図
節約率のイメージ図

1回目の学習で記憶するのに60分要したものを、2回目の復習では45分で記憶できたとします。
復習ですので少し記憶が残っていたため、1回目よりも15分短く記憶することができました。
この場合の節約率は15/60 = 25%となります。

冒頭で示した忘却曲線は、時間とともにどれだけの記憶が保持されているかではなく、時間とともに節約率がどのように変わるかという曲線です。

どのように復習に望めばよいか?

エビングハウスは実験で以下のことを明らかにしています。

  • 20分後には、節約率が58%
  • 1時間後には、節約率が44%
  • 9時間後には、節約率が35%
  • 1日(24時間)後には、節約率が34%

つまり、経過期間が短いほど復習の所要時間が短くなるということがわかります。

復習が嫌いな方は最初に学習した際の大変だった印象が残っていて、復習でも同じくらいの労力がかかると思っている人が多いと思います。
でも、ここまで読んでいただいた方なら復習の際には初見よりも学習時間を大幅に節約できるということがわかっていただけたのではないでしょうか。
復習に抵抗感がある人は、「復習は時間がかからず楽」というマインドを持つと良いでしょう。

また、勉強してからあまり時間をおかずに復習をすることでコスパよく復習できるので、午前に勉強したことを午後や寝る前に復習すると効果的でしょう。

まとめ

この記事では、エビングハウスの忘却曲線や節約率について説明を行ってきました。
重要な点を以下にまとめておきます。

  • 時間の経過とともに復習にかかる時間は増える(節約率が低下する)ので早めに復習すべし
  • 復習は初回ほど時間がかからないという意識を持つとよい

以上、みなさんの勉強の参考になったら幸いです。