損保業界の中の人が教える!世界は無保険車で溢れているという事実

2020年9月4日

こんにちは、ごんごんです。

先日、Twitterで無保険車というワードがトレンド入りました。
お金がなくて自動車保険に加入しておらず、賠償金額などの支払いが厳しいという投稿が注目を集めたみたいです。

今回は自動車保険の無保険について簡単に説明し、日本には無保険車がどれくらいあるのか解説します。

無保険車ってそもそもなに?

無保険車というと、みなさんはどんな車を思い浮かべますか?
字面だけをみると、まったく保険に入っていない車を指しているように思われますが、基本的に全ての車には自賠責保険という強制保険の加入が義務付けられています
ただし、自賠責保険だけでは十分でないため、民間の損害保険会社が提供する任意保険に加入している車がほとんどです。
もう少し詳しく見ていきます。

自賠責保険:加入が義務付けられている強制保険

自賠責保険は、政府と民間保険会社が共同で提供している強制保険です。
強制保険というのは、一部の特殊車両を除いて加入が法律で義務付けられているということです。
新車購入時のナンバープレートをつける際、車検を通す際には自賠責保険の契約が必須になっており、当たり前過ぎて普段はあまり意識しないと思います。
強制保険ですので、補償内容や保険料は全ての保険会社で横並びとなっています。

自賠責保険に強制加入させられているなら、任意保険は不要ではないかと考える人も多いかもしれません。
しかし、自賠責保険の補償範囲は、相手のケガや死亡にしか対応しておらず、自分のケガや車、相手の車などの損害には保険金が支払われません(下の図参照)。

自賠責保険の補償範囲
自賠責保険の補償範囲

さらに、相手のケガに対しては120万円、死亡に対しては3,000万円までという支払限度額が定められています。
不幸にも自動車事故で相手を死亡させてしまった場合には、自賠責保険の3,000万円では到底賠償額が足りずに数千万円規模で自腹を切る必要があります。

つまり、自賠責保険では補償範囲が限られている上に、賠償額も十分に安心できるものではないのです。

任意保険:任意保険だが、事実上は必須

上記で説明した自賠責保険のデメリットである補償範囲と、補償額をカバーしているのが任意保険です。
テレビのCMでよくみる自動車保険は全てこの任意保険です。

日本の自動車保険・共済普及率の推移(各年の3月時点)
(出所)損害保険料率算出機構
日本の自動車保険・共済普及率の推移(各年の3月時点)
(出所)損害保険料率算出機構

全ての保険会社で同じ補償内容の自賠責保険と異なり、任意の自動車保険では様々なプランを選ぶことが可能です。
例えば、保険料を安くするために、自身の車の損害を補償する「車両保険」を外す(付帯しない)といったプランの選択も可能ですし、弁護士の相談費用などが出る「弁護士特約」などの特約を付けるといった選び方も可能です。

また、補償額についても対人賠償保険や、対物賠償保険はそこまでお金がかからずに無制限にすることができるため万が一の際に手出しする必要がなくなります。

事故というのは万が一に起こるものですし、自身のケガに備えるためにも任意の自動車保険は必ず入っておくべきです。

日本の自動車保険加入率はどれくらい?

上記で自動車の任意保険には加入したほうがいいと感じた方がほとんどかと思います。
しかし、日本の自動車保険加入率は90%弱にとどまっています

日本の自動車保険・共済普及率の推移(各年の3月時点)
(出所)損害保険料率算出機構
日本の自動車保険・共済普及率の推移(各年の3月時点)
(出所)損害保険料率算出機構

上の表は、損害保険料率算出機構が発表している「自動車保険の概況」から作成したグラフです。
緑が自動車保険、オレンジが自動車共済、グレーが無保険を表しています。
(自動車共済はJA共済や全労済などが提供する共済商品であり、自動車保険とほとんど同じと考えてください)

無保険車の割合は年々減少傾向にありますが、12%程度の車が無保険となっています。
日本に自動車は約8,200万台存在しているので、およそ1,000万台の無保険車が存在している計算になります。上の数字では乗用車以外の車も含まれており、少し割り引いて考える必要があるとは思いますが、無保険車を相手に事故に合う確率というのは低くはないでしょう。

お金がないから保険に入らないのではなく、お金がなく支払いができなくなる可能性があるからこそ保険に入る必要があるのです。

お金がないから保険に入らないは間違い

よく「お金がないから保険に入らない」という話を聞きますが、それは間違いです。
お金がないからこそ保険に入らないといけない」のです。

貯蓄は三角、保険は四角
貯蓄は三角、保険は四角

上の図のように、「貯蓄は三角、保険は四角」という言葉があります。

これは、貯蓄をすると図の左のように貯蓄金額は右肩上がりに増えますが、貯蓄額が少ない時期に事故が起きると手出しが発生してしまうということを意味しています。
一方で、保険に加入している場合には時期に関係なく、保険契約に基づいた支払いを行うことができるのです。

例えば、私が孫正義さんのような大富豪だったら自動車保険には入らないと思います。
なぜなら、仮に事故を起こしてしまっても、手元のキャッシュで支払いができるからです。
繰り返しになりますが、手持ちに余裕がない人ほど保険に加入しないと、もしもの時ににっちもさっちもいかなくなります。

まとめ

この記事の概要は下記になります。

・無保険車とは、任意の自動車保険に入っていない車を指し、補償範囲や補償金額が十分でない
・無保険車は日本に約1,000万台程度存在し、全体の12%を占める
・お金がないからこそ不測の事態に備えて保険に加入する必要がある

少しでも参考になれば幸いです。

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