WHOも警告!デマの氾濫「インフォデミック」について

2020年5月25日

こんにちは、ごんごんです。

昨今、SNSを通じたデマや誹謗中傷がよく取り上げられており、トイレットペーパーが買い占めによって一時的に店頭から姿を消したのも記憶に新しいと思います。
WHOも新型コロナウイルスに関連したデマの氾濫「インフォデミック」について警鐘を鳴らしています。

今回は主にSNSを中心にしたデマの拡散について、執筆していきます。

歯止めが効かないデマの拡散「インフォデミック」

最近になって「インフォデミック」という言葉がよく聞かれるようになりました。
インフォデミック(infodemic)とは、情報(information)と流行(epidemic)を合成させた造語で、デマが伝染病のように世界中に広がっていくことを指します。

新型コロナの対応で先頭を走っているWHOも2月のレポートでインフォデミックについて警鐘を鳴らしています。

日本でもトイレットペーパーは中国で作られているため供給が止まるとしたSNSの情報が拡散され、一時的に全国のドラッグストアからトイレットペーパーが姿を消しました。
また、お湯を飲むと新型コロナウイルスが死滅するといったような情報も拡散しました。

デマの拡散の法則:i × a

情報の拡散に関する古典的な研究としてよく言及されるのが、オルポートとポストマンの研究です。

彼らによれば、流言の拡散数は以下の公式で表されるとしています。

デマの拡散力 = i(importance:内容の重要性)× a(ambiguity:内容の曖昧さ)

簡単に言うと、内容の重要性が高く、曖昧なものほど情報は広まりやすいということです。

例えば、新型コロナウイルスの情報については重要度は非常に高いですよね。
この場合、重要度をコントロールすることはできないため、デマの拡散力をコントロールするためには曖昧さを減らしていくことが大事になります。

「新型コロナは熱に弱いらしい」というのは重要性が高く、かつ非常にあいまいな情報ですよね。
この情報を受け取った人が、「新型コロナは熱に弱いのでお湯を飲めばいいらしい」といったような尾ひれを付け加えることで間違った情報が指数関数的に広がっていきます。
特にTwitterに関しては140文字という字数制限があることから、曖昧さを排除するのは非常に難しいと考えます。

伝言ゲームをやればわかると思いますが、人は情報を改変する意図がなくても何人かを経由すると最初のメッセージと大きく内容が変わってきます。
悪意なしに情報が拡散し、デマを否定するような発言や投稿も結局はデマを人の目に余計に触れさせることになり、拡散を助長してしまいます。
インフォデミック下においては、人々は疑心暗鬼になって疲弊してしまいます。

世界の情報伝達力は100年前の150万倍に

世界の情報伝達力は100年前の150万倍になっている」と聞くと、ものすごいインフレだなと思いませんか。
私はドラゴンボールを思い出しました。

この試算をしたのはデロイトで、スペイン風邪時(1918~1920年)に比べて情報伝達力は格段に増しているのだとか。

試算の結果、スペイン風邪流行時(1918~1920年)の情報伝達力を「1」とした場合、SARS流行時(2002年)の情報伝達力はその約2.2万倍、新型インフルエンザ流行時(2009年)は約17.1万倍となった。そして、新型コロナウイルスが流行している2020年現在では、スペイン風邪流行時の約150万倍にまで到達している。テレビ・ラジオをはじめとするマスメディアの普及やインターネットの登場等により、各種メディアを通じた情報伝達力がこの約1世紀で爆発的に増大したことが読み取れる。

デロイトトーマツ「1世紀で150万倍に増大した情報伝達力~情報の急速な伝染「インフォデミック」とは」」https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/strategy/articles/cbs/information-epidemic.html

特に驚くべきはSARS時点(2002年)から比べても68倍の情報伝達力になっているそうです。
2008年にiPhoneが発売され、SNSが流行したこの10年の間に恐るべき進化を遂げたことがわかります。

おわりに

この記事では以下のことを説明しました。

  • 主にデマ情報の氾濫が社会問題化し、インフォデミックと呼ばれている
  • 情報の拡散は、重要度と曖昧さに比例する
  • SNSの隆盛で世界の情報伝達力は100年前の150万倍、SARS時と比べても68倍に増大

一回拡散したデマ情報を鎮火するのは非常に難しいため、各人で慎重な情報の選別が求められる時代になりますね。
特にフォロワーが多いインフルエンサーと呼ばれる人は、宿命的に正しい情報を発信しなければいけない責任を負わされるのかもしれません。
こう考えると気軽につぶやける場所って家のトイレやお風呂くらいしかないのかもしれませんね。