人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」はやり抜く力 by「GRIT やり抜く力」

2020年4月18日

こんにちは、ごんごんです。
本日は、人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」とされているやり抜く力(GRIT)について、書かれた「GRIT やり抜く力」を紹介します。

GRIT(やり抜く力)とはなにか

米国陸軍士官学校(ウエストポイント)への入学は、最難関大学への入学にもひけをとりません
学業成績だけではなく、連邦議会員や上院議員らの推薦状が必要であり、ランニングや腕立て伏せなどの体力スコアでも高得点が求められています。

しかし、このような超難関の入学試験を突破した士官候補生の5人に1人は中退してしまうといいます。
さらに中退者のほとんどは夏の入学直後に行われる7週間の厳しい基礎訓練「ビースト」に耐えきることができずにやめてしまうといいます。

興味深いのは、入学試験での総合スコアが最も高い人でも、中退率とは無関係でした。
入学試験の結果では厳しい訓練に耐えられるかということは全く予想できません。

困難に立ち向かい、継続して努力する力こそが「GRIT」であり、情熱と粘り強さと言い換えても良いかもしれません。
著者がビースト訓練中にGRIT検査を行ったところ、この検査の結果でビーストを最後まで耐えきれるかということが予測できたとしています。
このGRITについては、陸軍士官学校の中退率だけでなく、少年少女が非常に難しい英語スペルの正確性を競う大会の上位入賞者など様々な予測に応用ができるとされています。

最も重要な点は、各分野においてGRIT(やり抜く力)が高い人ほど、成功する可能性が高いということです。
各分野で必要な能力は存在しますが、GRITはあらゆる分野において重要です。

才能だけでは成功できない

研究では、私達は「才能よりも努力のほうが大事」だと言っている反面、心の奥底では「才能にまさるものはない」と考えていることがわかっています。
同じ能力を持つ人がいた場合に、努力をしてその能力を獲得した人と、天賦の才を持っている人では、後者のほうが成功する確率が高いと我々は考えがちです。

この「努力家は天才に勝てない」というような考え方(偏見)は果たしてどうして生まれるのでしょうか。
著者は才能と達成について、以下の理論を展開しています。

才能×努力=スキル
スキル×努力=達成

これを見ると、スキルを習得するには才能も必要ですが、スキルの習得と、スキルの向上の両方に努力が2回登場することがわかります。
才能も確かに大事ですが、努力に勝るものはありません。

一流の人は「当たり前のこと」を積み重ねて、最高のパフォーマンスを発揮しています。
個々のスキルの1つ1つには特別なことや超人的なことはありませんが、これらを継続的に正しく積み重ねることで生じる相乗効果によって卓越したレベルに到達できると本書では述べられています。

かの有名なニーチェも次のような言葉を残しているそうです。
「芸術家の素晴らしい作品を見ても、それがどれほどの努力と鍛錬に裏打ちされているかを見抜ける人はいない。そのほうがむしろ好都合と言っていいい。気の遠くなるような努力のたまものだと知ったら、感動が薄れるかもしれないから」

あの人は才能があるからと自分勝手に理由をつけて、自分のプライドを守ってしまう経験は私にもあります。
しかし、本当にその人は才能だけで今までやってきたのでしょうか。
そう考えさせられる話が多数書いてあり、無性にやる気が出てきます。

やり抜く力は伸ばすことができる

GRIT(やり抜く力)も才能のようなもので、生まれたときに決まっているのではと思った方もいるかも知れません。
しかし、GRITは伸ばすことが可能だといいます。

GRITを伸ばすためには興味・関心が重要だとしています。
ですが、1つのことにずっと興味を持ち続けるというのは可能なのでしょうか。

この問いに関して、著者は「エキスパートはニュアンスに興味を覚える」と説明をしています。
初心者にとっての目新しさと、エキスパートにとっての目新しさは別物であり、エキスパートが目新しく思うのはニュアンス(微妙な差異)であるとのことです。

具体的には、オリンピックのフィギュアスケートの解説などがわかりやすかったです。
生放送で「トリプルルッツの回転がわずかに足りない」というような解説は聞いたことがあると思います。
録画でゆっくり見ないと素人には違いがわかりませんが、ベテランならば僅かな違いに気づくことができます。

このように新しい発見をしていくことで、興味の持続をしていくという話は面白いと思いました。

楽な練習はいくら続けても無意味

成功するためには、時間を長く取り、疲労でヘトヘトになるまで練習しても意味がないそうです。
エキスパートたちは、次の3つの流れで練習をしているといいます。

①ある一点に絞って高めの目標を設定する
②集中して努力を惜しまずに、高めの目標の達成を目指す
③改善すべき点がわかったあとは、うまくできるまで何度でも繰り返し勉強する

勉強もそうで、自力で解ける簡単な問題ばかりやっていても意味があまりありません。
目標を達成するために何が必要か認識して、できないところを潰し込んでいく必要があります。

想像すると非常に大変そうですが、こうした「意図的な練習」はエキスパートでも1日に3~5時間が限界とされています。
1時間集中して練習に取り組み、休憩を間にいれてまた練習に取り組むのです。

まとめ

この本では、成功に必要なのは才能ではなく、努力、もっと言えば努力を継続する情熱や粘り強さだと力強く主張しています。

エキスパートは初心者と違う点で真新しさを感じているという話は何かを継続する際に非常に重要だと思いますし、自分も今後念頭に置いて仕事や勉強を勧めてみようと思いました。

なんとなくやりたいことがあるけど、頑張り抜けないという人は多いと思います。
ぜひこの本を手にとって見てください。