【読書録】「学力の経済学」 氾濫する教育の情報に惑わされないために

2020年2月7日

こんにちは、ごんごんです。
今回は「学力の経済学」という本について、気になった点を記載していきます。
著者は教育経済学の中室牧子さんです。
教育に関しては、いろんな人がいろんなことを言っていますが、データに裏付けられた正しい情報を取捨選択する必要があります。

教育経済学とはなにか?

教育経済学とはなんでしょうか?
教育経済学は「たくさんの個人を観察することで、教育の一般的な法則や規則性を分析する」ことだと私は理解しています。

よく「息子全員を〇大の医学部に合格させたママ」のような方が自分なりの育児方法を紹介しています。
この本ではそういったことは「例外中の例外」としており、環境が違う以上、全く同じ方法を試してみても同じ結果になるかはわからないとしております。
私も同感で、このブログもそうであり、あくまで参考になればいいなと思って日々執筆しておりますので、うのみにしすぎないでくださいね笑

本書では、日本は全員義務教育を受けるため、教育に関しては全員評論家になってしまっていると指摘しています。
いろんな方がいろんなことを言っていますが、様々な教育の効果を数値化し、一般化するというのが教育経済学です。
そういう意味では、科学的に立証されているので下記に書いてあることはほとんどの人にあてはまります。

子どもをご褒美で釣っていいか?

「次のテストで100点取ったら漫画を買ってあげる」と言ったことはありますか?
「ご褒美をちらつかせて勉強をさせたら、勉強のやる気そのものがなくなるのでは?」といった心配はありますか?

上記は非常にありがちな悩みだと思いますが、教育経済学では子どもをご褒美で釣るのは効果があるという結果が出ています。
また、「テストでいい点を取ったら」という条件よりも、「勉強を一時間したら」、「問題を何問解いたら」という条件の方が明確で効果的です。

小さいうちはお金ではなくトロフィーでもいいみたいですが、小学校高学年以上はお金の方が効果があるみたいです。
お金を渡すのは教育上よろしくないような気がしますが、ここでも教育経済学はすばらしい調査結果が出ています。
お金をご褒美としてもらった子どもは貯金やお金の使い方がそうでない子供よりも堅実になったそうです。
学校ではお金の使い方は習わないので小さいうちに金融教育をするのはいいことです。
お小遣いをあげるだけでなく、親と一緒にお金の使い方を下記のようなところで学ぶといいですね。

子どもは褒めて育てるべきか?

「子どもは叱らずに褒めて育てる」というのはなんだかよさそうですが、これも教育経済学の観点からはあまりよくないみたいです。
むやみやたらに褒められて育った子供は実力の伴わないナルシストになってしまいます。
もちろん怒鳴ったりする必要はないので、必要であれば叱りましょう。

どう褒めるべきか?

筆者は褒めるなと言っているわけではなく、褒めることの重要性も説いています。
ただし、褒め方も非常に大事であると力説しています。

テストで点がよかった子どもに対してあなたはどう褒めますか?
この場合、「頭がいいね」、「さすが俺の子だ」という生まれつきの能力を褒めるのはNGです。
「よく毎日勉強をがんばったね」や、「今月は一度も遅刻・欠席がなかったね」といったように過程を褒めるようにしてください。
課程を褒めることで、さらなる努力を引き出し、難しいことにもチャレンジするようになるそうです。
本書でも触れているように、能力を褒めることは、子どものやる気をむしばみます

私も東大生になって、(子どもではないですが)よく「天才だね」や、「頭いいね」という言われ方をされました。
少なくとも人よりは勉強したという自負もありますし、工夫も重ねたので、そう言われると「わかってないな」と思ってしまいます。

おわりに

今回紹介した内容は、内容のごく一部です。
個人の具体的な体験も非常に役に立つことは多いと思いますが、こういった一般の話を知っているとむやみに情報に踊らされることが少なくなると思います。
おすすめの本なのでぜひ読んでみてくださいね。