初心者ほど「完全に理解したわ」と言いがちな理由、ダニング・クルーガー効果

2020年3月2日

こんにちは、ごんごんです!
あなたの周りに、あまり物事を理解していないにもかかわらず「あ~、完全に理解したわ」って言っている人いませんか?

初心者、初学者ほど物事をマスターしたという錯覚に陥りがちです。
心理学では、こうした現象を「ダニング・クルーガー効果」と呼びます。

勉強においても同じようなことが起こりうるので、下の解説を読みつつ、自分はそうなっていないか振り返ってくださいね。

ダニング・クルーガー効果とは?

ダニング・クルーガー効果とは、「能力が低い人ほど、自分を過大評価しがちである」という認知バイアスです。
1999年にコーネル大学のダニング氏とクルーガー氏が定義しました。

ダニング氏とクルーガー氏によると能力が低い人は下記のような傾向があるそうです。

  • 自分の能力不足に気づかない
  • 自分の能力がどの程度不足しているのかわからない
  • 他人の能力を正確に測れない
  • その能力についての訓練を積むことで、自分の能力不足に気づくことができる

実験の内容

両氏は学生に対して、下記のような実験を行いました。

  1. 学生にいくつかの分野のテストを受験してもらう
  2. テスト後、学生に自分の順位を予測してもらう

結果は、点数が低い学生ほど自分の順位を過大評価し、優秀な学生ほど自分の順位を過小評価しました。

ダニング・クルーガー効果のイメージ

ダニング・クルーガー効果を簡単に理解するには、ダニング・クルーガー曲線を見てみるのが手っ取り早いです。

ダニング・クルーガー曲線のイメージ

①の初心者ほど能力が低いですが、自己評価が高くなっています
「完全に理解したわ」状態ですね。
井の中の蛙と言ってもいいでしょう。

②の中級者になると自分の実力や立ち位置がわかってくるため、自己評価が初心者より低くなってきます
周囲を見渡せば自分より優れている人がたくさんいて、謙虚になるということです。

③の上級者となると、自己評価も上がってきます
周囲や自分の実力を正確に把握できるので、自己評価が上がるのも当然ですね。

偉人たちはどうしていたのか?

ダニング・クルーガー効果が定義されたのは最近ですが、過去の偉人たちはどうしていたのでしょうか。
2人の有名な偉人を紹介します。

ソクラテス「無知の知」

ソクラテスの有名な言葉に「無知の知」というものがあります。
これは自分は知らないということを知っているという意味(諸説あり)です。
自分の知識が完全でないということを知っている点において、自分の知識はすごいと思っている人よりもわずかばかり優れていると言ったそうです。

現代にまで語り継がれるソクラテスの知識は当時はずば抜けていたでしょうが、このように謙虚な気持ちで勉強を進めていきたいものですね。

孔子「子曰く、由、汝に之を知るを誨(おし)えんか~」

「論語」で有名な孔子ですが、彼もソクラテスと同じようなことを述べています。

子曰く、由、汝に之を知るを誨(おし)えんか。之を知るを之を知ると為し、知らざるを知らずとせよ。是れ知るなり。

為政第2

由という弟子に対して、孔子は「これを知る」という意味を次のように言っています。
「知っていることを知っていることとして、知らないことは知らないこととしなさい。これが知るということだ。 」

おわりに

勉強を進めるうえで自信を持つことは大事ですが、常に謙虚な姿勢を持ち続けるのが大事です。
多くの場合はテストや入試などで自分の立ち位置を知ることが可能であり、結果を冷静に受け止めて日々頑張っていくのがよさそうですね。