新型コロナの影響で電子書籍化が急加速している模様
こんにちは、ごんごんです。
電子書籍の市場規模が年々拡大しているというのは別の記事で述べましたが、コロナ禍で電子書籍化の動きが急加速しているようです。
今回の記事では、足元の電子書籍化の動きを解説します。
はじめに:電子書籍市場は年々拡大
詳細は下の記事を見ていただいきたいのですが、電子書籍市場は年々拡大しています。

一方で、紙の書籍との差はまだまだ大きく、逆転にはかなりの年数が必要だと昨年までは思っていました。
しかし、下記に述べるように新型コロナウイルスの拡大を受けて、電子書籍市場が急拡大しているのです。
コロナ禍で電子書籍需要が沸騰
以下では、コロナ禍における電子書籍業界の注目の動きを何点か紹介します。
図書館で電子書籍の扱いが増加
図書館といえば、紙の本がずらっと並んでいるイメージを抱く方が多いのではないでしょうか?
現在、全国に約3,200ある図書館のうち、300程度が電子書籍を扱っています。
電子書籍を扱っている割合は10%に満たない水準ですが、それでも近年拡大が続いているようです。
それに加えて、新型コロナウイルスの影響で、電子書籍を扱う図書館が足元で増加しています
日本経済新聞の記事(外部リンク)などによると、下のような動きがあるとのこと。
- 国文学研究資料館では、閲覧室が閉館中の4月に多くのデジタル書籍を紹介。
- 東京都狛江市立図書館では、電子図書館サービスを導入。約7,000タイトルの資料から1人2点まで借りることができ、個人のパソコンやタブレットで閲覧可能。
- 福岡県春⽇市⺠図書館では、臨時休館が続いたことから6月より電子書籍の取り扱いを開始。
5月の電子書籍貸し出し実績は5.26倍に拡大
公共図書館の電子書籍取り扱いなどを支援している株式会社図書館流通センターという会社があり、既に77自治体(281館)に電子図書館を導入しているそうです。
同社の発表(外部リンク)では、5月の貸し出し実績が前年の5.26倍に拡大したそうです。
また、2月以降は⾃治体から導⼊相談も多く寄せられるようになっているとのこととです。
韓国では電子書籍とオーディオブック需要が急増
韓国では電子書籍とオーディオブックの需要が急増しているという記事(外部リンク)もありました。
オンライン書店の5月の電子書籍売上は、前年比で41%も増加しました。
さらに驚くべきことには、「Storytel」というオーディオブックプラットフォームは新規加入者が約3.5倍も増加したと報じられています。
特に子どもの保育時間が増加したことで乳児や児童向けのオーディオブックが人気だそうです。
また、新型コロナウイルスによる経済危機に対する不安感から自己啓発・経済・経営書も人気が高まっているそうです。
今後の展望
新型コロナウイルスがある程度収束しても、電子書籍化の動きは止まらないと考えています。
今後もワクチンなどの開発によって、ソーシャルディスタンスや外出制限がある程度緩和されるかとは思いますが、今までと違う生活様式(新常態=ニューノーマル)が我々を待っているのではないでしょうか。
お家ですぐ、安く、いつでも購入できる電子書籍はまさに時代のニーズにマッチしています。
また、コロナの影響で、初めて電子書籍に触れたという人も多いと思いのでしょう。
こうした機会に電子書籍のメリットを認識したユーザーが増え、電子書籍の市場が拡大すると私は考えています。
まとめ
新型コロナウイルスの感染拡大で、外出の自粛が広まる中、電子書籍への注目度が上がっています。
個人が購入している書籍の電子化だけでなく、公共の図書館でも電子書籍の貸し出しサービスが拡大しているようで、今後も電子書籍の勢いは加速していくと思われます。
また、電子書籍関連記事は下の記事でまとめていますので、ぜひ御覧ください。
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