注目のアクチュアリーという職業について中の人が解説します

2020年2月10日

こんにちは、ごんごんです。
プロフィールにアクチュアリーと記載していたら、「詳しく教えてください」とお問い合わせがきました。
私もまだアクチュアリーの卵ですが、下記のような疑問に答えたいと思います。

「アクチュアリーってそもそも何?」
「将来性はあるの?」
「ぶっちゃけお金はもらえるの?」

アクチュアリーとは?

保険や年金、金融などの多彩なフィールドで活躍する”数理業務のプロフェッショナル”です。

日本アクチュアリー会

例えばあなたが今乗っている自動車の保険料を過去のデータを用いて計算したり、全く新しいサイバーリスクのようなものをモデルを作ることで損害額を導き出したりします。
また、保険会社の決算に携わったりするのもアクチュアリーの仕事です。
保険会社や年金、金融業界の中でも、専門性をもってデータなどの分析をする仕事と言えるでしょう。

上記を見ると、データサイエンティストとどう違うの?と思われるかもしれません。
データ分析で共通するところもありますが、アクチュアリーは保険や年金に関する試験も受けており、アクチュアリーでないと対応できない業務が多数あります。

アクチュアリーになるには?

アクチュアリーになるには一次試験と二次試験を突破する必要があります。
一次試験は数学や、その応用としての保険数理や年金数理、会計・経済・投資理論など合わせて5科目あります。
二次試験は論述式で、生命保険、損害保険、年金から一つを選んで受験を行います。
試験は年に1回しかないのですが、一度合格した科目は受験が免除されるため、普通は何年もかけて1科目ずつ合格していくという人がほとんどです。

一次試験を1科目でも取れば研究会員、一次試験をすべて合格すると準会員、二次試験まで合格すると正会員となります。

難易度については数学ができないとかなり厳しいです。
私は大学受験で理系だったので高校数学は全範囲が学習し、東大入試でもそこそこの上位に入るくらいの点数でしたが、アクチュアリーの数学についてはかなり勉強をしました。
特に確率・統計の分野がほとんどなので大学で統計などを触っていない人にとっては相当な量の勉強量が必要となります。

奇問がでるわけでもないので基本がわかっていれば大丈夫ですが、以前に受験した統計検定2級が非常に簡単に思えるレベルです。

また、受験する人が多くないので参考書の種類も少なく、教科書の記述が意味不明でフリーズすることもしばしばあります。

数理系の試験について共通することですが、けっこう計算がめんどくさいです。
エクセルやその他の計算ソフトを使えば一瞬で終わるような計算を延々とする場合もあります。
実務ではそんなの使わないですが、やはり原理がわかっていないと駄目のようで修行だと思って勉強しましょう。
統計系の知識は絶対どこかで今後役に立ちますしね。

将来性について

アクチュアリーには正会員、準会員、研究会員があると書きました。
日本において正会員は1697人しかいません。
司法試験では毎年1500人程度合格しているのに対し、アクチュアリーは非常に希少価値が高いことがわかります。
実際に私の周りでも試験を1~2回受けてみて挫折する人は何人もおり、みながアクチュアリーになるわけではありません。

アクチュアリーでないとできない業務もあるので、業界でアクチュアリーの数は慢性的に不足しています。
当然、アクチュアリー資格を持っている人は転職でも圧倒的に有利で、平均年収は1200万ともいわれています。
アクチュアリー会員数が増加しても、会員であればデータ分析に対しての素養をもっているので引く手はあまたです。
実は、私も知り合いからデータサイエンティストとして転職しないかと言われ、年収も好きなだけ出すと言われております。

アクチュアリーに必要なものは?

まず第一に勉強を継続する力が必要です。
よほどの天才(東大理科Ⅲ類レベル)でないかぎり、2~3年で合格するのは困難です。
多くの方は社会人として仕事をしながら資格取得を目指していくと思いますので、誘惑に負けず数年かけてやりぬく力が必要です。
数学などは確かに難しいですが、努力を継続さえできれば無理な難度ではありません。

第二に好奇心が必要です。
アクチュアリー資格を取ったら終わりではありません。
資格を取ってからも最新の動向について学び続け、専門家としての知見を発揮する必要があります。

最後にコミュニケーション能力です。
会社や、アクチュアリー会のセミナーなどでアクチュアリーと話す機会がよくありますが、頭がいいだけであまり空気を読めない人が多い印象です。
アクチュアリーはデータの分析だけでなく、その結果や改善点などを誰かに伝えなければいけません
場合によっては、上司と一緒に役員に説明にいくというようなこともあるでしょう。
アクチュアリー資格を保有していれば、一目置かれますが、コミュニケーション能力がある人は多くないので重宝されるでしょう。

おわりに

アクチュアリー資格は取得までが長い道のりです。
私も2~3年前から受験をはじめ、今も勉強を継続中です。
このブログでもその勉強の推移を報告していきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。